切れる腱と切れない腱の違い

腱の柔軟性と脂質の関係|魚や植物の油を上手に取り入れて、しなやかな身体づくり
「身体が硬い」「肩が凝りやすい」「運動すると腱や関節を痛めやすい」――こうした身体の悩みには、運動やストレッチだけでなく、毎日の食事も関係しています。
身体を構成しているのは、筋肉や骨だけではありません。筋肉や腱、細胞膜などの組織が健康な状態を保つためには、脂質(脂肪)も重要な栄養素です。
脂質には大きく分けて、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は動物性食品などに多く、常温で固まりやすい性質があります。一方、不飽和脂肪酸は植物油や魚などに多く、常温で液状になりやすい脂質です。
細胞膜を構成する成分の一つに「レシチン(リン脂質)」があります。レシチンを構成する脂肪酸の種類によって、細胞膜の流動性や柔軟性にも違いが生まれます。一般的には、不飽和脂肪酸を含むリン脂質は膜を柔軟に保つ方向に働きます。
そのため、身体の柔軟性やコンディショニングを考えるうえでは、肉類だけに偏らず、魚や植物性の油から不飽和脂肪酸を摂取することも大切です。
最近はスポーツ選手の話を聞いていても、年齢を重ねるごとに魚や植物性の油を積極的に摂るようにした方がパフォーマンスが良く、怪我もしにくくなったという話をよく聞きます。
これはスポーツだけでなく日常の生活にも当てはまります。
特にオメガ9(一価不飽和脂肪酸)はオリーブオイルやアボカド、オメガ3(多価不飽和脂肪酸)はサバやイワシなどの青魚、亜麻仁油やえごま油などに含まれています。オメガ6も必須脂肪酸ですが、現代の食生活では不足しにくいため、摂取量のバランスを意識することが大切です。
身体のケアを行う際も、筋肉や関節だけを見るのではなく、日々の食生活や生活習慣まで含めて身体全体を考えることが重要です。
柔軟でしなやかな身体を目指すなら、ストレッチや適切な運動に加えて、魚や植物性食品、良質な脂質をバランスよく取り入れることが大切です。

