冷え性対策のカギは「鉄」と「タンパク質」

冷え性対策のカギは「鉄」と「タンパク質」

寒い季節になると、手足の冷えが気になりませんか?冷え性対策というと、身体を温めたり、血行を良くしたりすることを考えがちですが、実は身体の中で熱を生み出すためのエネルギーづくりが大切です。

私たちの身体は、歩く、考える、呼吸する、体温を保つなど、あらゆる生命活動にATP(アデノシン三リン酸)というエネルギーを使っています。このATPを生み出す仕組みが「細胞呼吸」です。

細胞呼吸は、主に「解糖系」「クエン酸回路」「電子伝達系」の3つの過程から成り立っています。糖質や脂質などの栄養素を利用し、酸素を使って効率よくATPをつくります。糖質は解糖系だけでは少量のATPしか生み出せませんが、その後の反応まで進むことで、より多くのATPを産生できます。脂肪酸も分解され、エネルギー源として利用されます。

このエネルギーづくりに欠かせない栄養素が「鉄」と「タンパク質」です。

鉄は、血液中のヘモグロビンを構成する重要な成分です。そして、ヘモグロビンは鉄とタンパク質からできており、肺で取り込んだ酸素を全身の細胞へ運ぶ役割を担っています。酸素は、ミトコンドリアで効率よくATPをつくるために必要です。鉄が不足すると、酸素を運ぶ能力が低下し、貧血や疲れやすさ、冷えなどにつながります。

一方、タンパク質はヘモグロビンの材料になるだけでなく、筋肉や身体の組織、エネルギー産生に関わる酵素などの材料にもなります。筋肉は身体の熱を生み出す重要な組織でもあります。

つまり、鉄で酸素を運び、タンパク質で身体の材料を補うことが、エネルギー産生と体温維持を支える土台になるのです。

日々の食事では、赤身の肉や魚、卵、大豆製品などからタンパク質を、赤身の肉やレバー、緑黄色野菜などから鉄を意識して摂りましょう。ビタミンCを含む野菜や果物を組み合わせると、植物性食品に含まれる鉄の吸収を助けます。

プロテインやアミノ酸、鉄のサプリメントで補助をすることも良いと思います。

外から温めるだけでなく、身体の内側からエネルギーを生み出せるよう、鉄とタンパク質をバランスよく摂り、寒い季節を元気に過ごしましょう。

Follow me!