副腎疲労症候群

副腎疲労

「副腎疲労」とは、慢性的なストレスによって副腎の機能が低下し、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少している状態のことです。

この状態が原因で慢性的疲労感や身体の不調が生じるとされています。

しかし、「副腎疲労症候群」という名称は医学書には記載されておらず、科学的根拠に乏しいとされています。

副腎に関する病気としては、以下の2つが知られています。

クッシング症候群

副腎腫瘍などによりコルチゾールが過剰に分泌される状態。体重増加や高血糖などを引き起こします。

アジソン病(慢性副腎皮質機能低下症)

副腎に毒性物質が蓄積されることが原因(現代医学では自己免疫疾患と誤認している。)

副腎疲労症候群の治療と称して色々な治療法がありますが、生活習慣の改善・漢方薬やビタミン剤の処方などがあるのですが、一部の患者さんにはコートリルなどのステロイドを処方されることがあり、これは深刻な問題だと思います。

ステロイドは、副腎皮質機能低下症や病気の治療でステロイドが必要と判断された時に処方されるものです。

 さらに、本当にステロイド補充が必要な副腎皮質機能低下症の方でも、ステロイド投与量の調整は難しく、過剰投与が課題となっているそうです。

血清コルチゾール基礎値と唾液コルチゾールリズムの検査で低値を示した人は、原因に関係なく、副腎皮質ステロイド(コルチゾールの薬剤)が投与されることがあります。

しかし、疲労の原因が副腎疲労であれば、コルチゾールは分泌されないので低下するはずですが、疲労した人を対象にした臨床実験では、逆にコルチゾールが増加するデータが出ています。

また、慢性疲労症候群と診断された人は通常、コルチゾール値に異常は見られません。

副腎疲労として挙げられている症状は、甲状腺機能低下症(糖のエネルギー代謝低下)のほうが信憑性があるようにも思えます。

ステロイドを内服させることは、生活習慣病(糖尿病や脂質異常症など)や骨粗鬆症、感染症などのリスクも高めます。

ステロイドの服用には注意が必要だと思います。

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