筋肉の記憶
筋肉の記憶
筋肉トレーニングを休んでも、筋肉量や筋力が少し落ちることはあっても、再開すれば元の筋肉量に戻ります。
これを「筋肉の記憶」と言います。
フィンランドの研究によると、健康な人を2つのグループで筋トレを続けたグループと、周期的に休みを取ったグループの筋力や筋肉量に大きな差は見られなかったそうです。
具体的には、休養期間中に筋力は若干減少しましたが、再開後わずか5週間で元のレベルに回復しました。一方、連続的に筋トレを続けたグループでは、筋力や筋肉量の伸びが10週間を過ぎると鈍化する傾向がありました。
「筋肉の記憶」には、いくつかの要因が関与していると考えられています。
ひとつは、筋トレにより筋肉細胞内の「核」が増加することです。この核が筋肉の記憶に関与していると考えられています。
次に、遺伝子の働きが筋トレによって変化し、その変化が記憶として残る「エピジェネティックな変化」があるとも言われています。また、神経系が筋トレの動きや負荷に適応し、再開時にスムーズに元の状態に戻ることが可能になるとも考えられています。
したがって、筋トレを一時的に休んでも心配せず、再開すれば迅速に回復できることがわかります。むしろ定期的に休みを取ることが、トレーニング効果を最適化するためには有効であるとも言えるみたいですね。
スポーツの秋です。
「毎日やらないと効果がない」わけではないので、気が向いた時からでも十分なので、始めてみませんか?