「腸の長さは人種に関係ない」
「日本人の腸は長く、欧米人の腸は短い」といった説がありますが、これは事実ではないそうです。
この説は以前、一部のメディアなどによって広められましたが、実際にはまったく根拠がなく、個人差はあるものの、人種による差は存在しないそうです。
様々な文献をまとめると、人の腸の長さはおおよそ6~8.5mであり、年齢や身長によっても異なることが書かれています。(人種に関する記述はほとんどありません)
国立バイオテクノロジー情報センター、米国国立医学図書館、国立衛生研究所のサイトでは、「西洋人と東洋人の腸の長さの比較と腸管癒着の傾向」に関する調査が行われ、115人の西洋人と114人の東洋人の腸の長さには差がなかったと明確に述べられています。ただし、人種ではなく、個人によっては差があることが確かめられています。
参考までに、日本人の大腸の平均長さは男性が約161cm(最大246cm、最小99cm)、女性が約158cm(最大369cm、最小91cm)ですが、これは大腸に限った話であり、全体の腸の長さには含まれません。
まだまだ「日本人は腸が長い」という話を聞きますが、学術的なデータや文献に基づいた根拠は無いみたいですね。 腸は引っ張り方や直径によっても異なる長さがあり、一概に「長い」または「短い」と言うのは難しいと考えられます。人種の差はなく、個人差があるというのが正確な情報です。
私自身もずっと、食べ物の影響だと思い込んでいましたので驚きです。