症例別アプローチ 外反母趾

外反母趾で来院 (40代 女性 主婦)
主訴
- 左足母趾の変形と痛み
- 長時間歩行後に母趾付け根がズキズキする
- 20代からヒールの靴を日常的に着用
- 運動習慣はほぼなし
検査・評価
- 母趾が外側へ偏位し、第一中足骨頭部に圧痛
- 足部アーチ(横アーチ・内側縦アーチ)の低下
- 足関節の可動域制限
- 骨盤の前傾および左右差
- 歩行時に外側重心が強く、母趾での蹴り出しが弱い
評価まとめ
外反母趾は足部だけの問題ではなく、
「骨盤のアンバランス → 下肢アライメントの乱れ → 足部への過剰負担」
という全身連動の問題です。
施術方針
- 足部だけでなく骨盤・下肢全体のバランス調整
- 関節可動域の改善と筋機能の回復
- 日常生活での負担軽減(歩き方・靴の指導)
施術内容
- 骨盤・腰椎・股関節へのカイロプラクティックテクニック
- 膝関節・足関節のモビリゼーション
- 第一中足趾節関節の可動性改善アプローチ
- 足底筋・下腿筋への筋膜リリース
- セルフケア指導
- タオルギャザー運動
- 母趾の簡単なストレッチ
- 靴選び・歩行時の重心意識
施術経過
- 初回
- 歩行後の痛みが軽減
- 足のだるさが減少
- 2〜3回目(約1か月)
- 母趾付け根の圧痛が軽くなる
- 長時間歩行後も痛みが出にくくなる
- 4回目以降
- 足裏で地面を捉えやすくなったと自覚
- 外反母趾の角度自体は大きく変わらないが、痛みと疲労感が大幅に軽減
まとめ
外反母趾は骨の変形だけでなく、
- 足部アーチ機能
- 下肢アライメント
- 全身姿勢
が深く関与しています。
カイロプラクティックによる全身調整と、生活習慣へのアプローチを組み合わせることで、症状の軽減と日常動作の質向上ができました。
外反母趾は「足だけ」を施術するのではなく、体全体のバランスを整えることが重要です。当院では痛みの軽減だけでなく、再発しにくい身体づくりを目指しています。

