症例別アプローチ めまい

めまいで来院 (40代 女性 デスクワーク)

  • 主訴:立ち上がる時や長時間パソコン作業後に起こるふわっとしためまい
  • 既往歴:耳鼻科にてメニエール病・良性発作性頭位めまい症(BPPV)などは否定
  • 生活習慣:在宅勤務で毎日7~8時間PC作業、運動習慣ほぼなし

  • 頚椎(特にC2〜C4付近)の可動域低下
  • 上部僧帽筋・胸鎖乳突筋の筋緊張
  • 肩がすくみ、頭がやや前に出る“フォワードヘッド姿勢
  • 触診で後頭下筋群に過緊張
  • バランステストで軽度不安定
考えられた要因
  • 長時間同じ姿勢 → 首回りの筋緊張 → 頚部の感覚入力の乱れ
  • 血流の滞りや自律神経の乱れがめまい感につながっている可能性

1. 頚椎のマニピュレーション(安全範囲・低振幅の調整)
  • 過度な矯正は避け、関節の可動域改善を目的に実施。
2. 後頭下筋群のリリース
  • ソフトティッシュテクニックで筋緊張の軽減。
3. 胸椎のモビリゼーション
  • 猫背傾向が強かったため、姿勢改善の一環として可動性をサポート。
4. 姿勢・生活指導
  • 軽いストレッチ
  • PCモニターの高さ調整
  • 深呼吸エクササイズ

● 1回目
  • 首の軽さが出る
  • めまいはまだ改善なし
● 2回目(1週間後)
  • 長時間作業後のめまいの頻度がやや減少
  • 肩こりの改善を実感
● 3回目(2週間後)
  • めまいの発生頻度が初診時から約5割程度に減少
  • バランステストの安定性が向上
● 4回目(4週間後)
  • 日常生活でのめまいをほとんど感じなくなる
  • 姿勢保持が楽になったとの自己報告

本事例では、姿勢不良・首肩の過緊張が影響した非病的めまいに対して、筋・関節へのアプローチ+生活習慣改善が相乗的に働いた可能性が考えられます。

また、めまいは頭蓋骨や内耳の問題、自律神経の乱れから起こることもあります。カイロプラクティックには頭蓋療法や自律神経を整える手技も

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