子供の睡眠不足

「夜はきちんと寝ているはずなのに、朝スッキリ起きられない」「日中ぼーっとしていて集中力が続かない」

こうした子どもの不調の背景には、睡眠の質の低下だけでなく、「質的栄養失調」が隠れていることがあります。

【質的栄養失調とは】
質的栄養失調とは、カロリー(エネルギー)は足りていても、体に必要な栄養素――たとえば、たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミン、ミネラルなど――が不足している状態を指します。
見た目は普通でも、体の中は栄養が足りていないことがあります。

【栄養と睡眠の関係】
子どもの睡眠の質には、日中の活動だけでなく、体内にある栄養状態が大きく影響します。
・鉄やマグネシウムが不足すると、神経の興奮を抑えにくくなり、寝つきが悪くなります。
・たんぱく質が不足すると、成長ホルモンや睡眠ホルモン(メラトニンなど)の材料が足りず、眠りが浅くなります。
・ビタミンB群が不足すると、自律神経が乱れ、睡眠リズムに影響が出ます。

特に、パンやお菓子、白米など糖質に偏った食事では、ビタミンやミネラルが不足しやすく、質的栄養失調になりやすい傾向があります。
【こんなサインに注意】
・寝ても疲れが取れない
・朝起きるのがつらい
・日中ぼーっとする
・イライラしやすい
・食欲にムラがある
これらの症状が続いている場合、単なる寝不足ではなく、栄養不足が関係している可能性があります。

【まずは日々の食事から見直す】
・朝食に卵や納豆、ヨーグルトなどたんぱく質源を加える
・おやつをスナック菓子から、チーズやおにぎり、ゆで卵などに変えてみる
・栄養バランスの取れた夕食を意識する
・必要に応じてサプリメントの活用も検討

子どもの健やかな成長のためには、睡眠の「時間」だけでなく、「質」にも目を向けることが大切です。
そして、その睡眠の質を支える土台こそが、日々の栄養だと思います。

Follow me!