うがい薬

最近とても風邪が流行っています。
風邪予防には、手洗いと、うがいなのですが、うがいで使う茶色のヨードと青色のアズレンの日常的な仕様は控えた方がよさそうです。
うがい用の茶色のヨードは喉の細胞を破壊してしまいます、喉がジンジンするのは喉の細胞が壊されているからと言われています。
過剰なヨードの摂取によって、ウォルフ-チャイコフ効果、すなわち甲状腺ホルモン合成が抑制されて、甲状腺機能低下を招くことも示唆されています。
多くの人は一過性ですが、元来甲状腺に病気を持っている人や一部の健康人においても甲状腺機能低下症を招くことがあります。
うがいの際にすべてを飲み込むわけでは、ありませんが、健常人18人に1日3回、15秒のイソジン咳嗽を行ってもらい、尿中のヨードを測定した報告があります。その結果は平均して1日4mgのヨードが吸収されていました。うがいの回数や希釈方法などで、ウォルフ-チャイコフ効果は十分起こすことが判ります。
上気道感染発症をうがい薬と水道水を比較した報告がありますが、結果的には水道水のほうが効果があったそうです。
またウイルスに対する殺菌効果よりも、細菌に対する効果の方が強く、口腔内の正常細菌叢を破壊し、希釈が不十分だと粘膜障害を招く可能性もあります。
風邪などのウイルス感染予防にはあまり効果が期待できないようです。
アズレンスルホン酸ナトリウムも界面活性剤(洗剤)で、喉の細胞がヤラれてしまいます。
個人的にも、うがいは「水」「お湯」「お茶」で十分だと思います。