育児中の肩こりで来院 (30代 女性)

主訴
- 専業主婦(1歳と3歳の子どもを育児中)
- 慢性的な肩こり(特に右側)、頭痛も時々あり
- 育児疲れで首・肩の痛みが強くなり、夜も寝付きが悪くなったため、友人の紹介で来院
評価(カウンセリング・検査)
- 既往歴:特になし
- 生活習慣:
- 毎日子どもを抱っこする時間が長い(特に右手で)
- スマートフォンを見る時間が1日3時間以上(授乳中など)
- 睡眠時間が断続的で、質が低下していると自覚
- 視診・触診:
- 頚部~肩甲間部にかけての筋緊張(右肩上部線維と肩甲挙筋に特に圧痛)
- 頚椎・胸椎の可動域制限(特に上部胸椎)
- 姿勢評価:
- 軽度の前方頭位、猫背傾向
- 右肩がやや下がっている(抱っこによる筋肉のアンバランスが疑われる)
施術方針
- 筋緊張の緩和と可動域の改善
- 背骨・肩甲帯のアライメント調整
- 抱っこや授乳時の姿勢指導
- 自宅でできる簡単なストレッチ・セルフケアの提案
施術内容(1回目)
- 脊柱調整:
- 上部胸椎(T2〜T4)と頚椎(C3〜C5)に可動制限あり。軽度のアジャストメントを実施。
- 筋肉アプローチ:
- 肩甲挙筋・僧帽筋上部・胸鎖乳突筋を中心に、軽い筋膜リリースとストレッチ。
- 姿勢指導:
- 抱っこの際の手の使い方、重心の取り方を指導。
- スマホ使用時の姿勢にも注意喚起。
- セルフケア指導:
- 壁を使った胸開きストレッチ
- 首・肩回し運動(1日3回・各1分)
経過(3回の施術後)
- 2回目来院時には「肩の重さがかなり軽減した」とのこと
- 頭痛の頻度も減少
- 姿勢の意識が高まり、スマホ使用時の首の位置を改善
まとめ(考察)
子育て中の肩こりは、姿勢の癖や筋肉の使いすぎにより慢性化しやすいが、カイロプラクティックによるアライメント調整で効果的な改善が見込めます。特に、再発防止には「姿勢の意識」と「セルフケアの継続」が大切です。
- 2週間に1度のメンテナンス施術を継続予定
- ライフスタイルの変化(子どもの成長)に応じて、施術内容の調整を行う