季節性の鼻炎で来院 (30代 男性 デスクワーク)

主訴

  • 鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみ。仕事中の集中力低下。
  • アレルギー性鼻炎と診断済。薬は眠気が強く出るため常用できない。
  • デスクワーク中心で肩こり・首こりが慢性化。

初回評価

  1. 姿勢評価
    • 頭部の前方変位(ストレートネック傾向)
    • 肩甲骨の外側偏位
  2. 可動域検査
    • 頸椎C2〜C4の可動制限
    • 胸椎上部(T2〜T4)で伸展方向の制限
  3. 筋緊張
    • 後頭下筋群の著しい緊張
    • 胸鎖乳突筋・斜角筋も硬い

施術方針

  • 自律神経バランスを整えることを目的とした頸椎〜胸椎の調整
  • 呼吸がしやすくなるよう肋骨・胸郭の可動性改善
  • アレルギー反応は腸の炎症や身体の毒素の排出反応でもあるので食事改善

施術内容(全5回の例)

●1回目:頸椎や胸椎のアジャストメントと食事改善
  • 頸椎上部(C2・C3)を軽度アジャストメント
  • 後頭下筋のトリガーポイントリリース
  • 胸郭のモビライゼーション(軽い可動運動)
  • 腸の炎症を抑える食事推奨

●2回目(1週間後):胸椎・肋骨の可動性改善
  • T2〜T4のモビリゼーション
  • 肋骨2〜4番の可動域改善
  • 横隔膜リリースを併用

→深い呼吸がしやすくなり、鼻づまりの程度が軽減。


●3回目(さらに1週間後):自律神経調整を主眼に
  • 迷走神経の走行部周囲(頸部)の軟部組織アプローチ
  • 身体の毒素を排出する、食事やサプリメントの推奨

→朝のくしゃみ発作が半減。


●4回目(2週間後):維持目的の調整
  • 全体的なバランス調整
  • 肩甲骨周りの筋緊張の緩和
  • 鼻炎が悪化する日でも「完全につまらない状態」が増えたとの自己報告

●5回目(1ヶ月後):メンテナンス
  • 頸椎・胸椎の定期調整
  • セルフケア最終確認

まとめ

  • カイロプラクティック施術により、姿勢・筋緊張の改善 → 呼吸のしやすさ・自律神経の安定化 → 鼻づまりの軽減という流れが見られました。
  • アレルギー改善には食事改善も非常に重要になってきます。