首の痛みで来院 (30代 女性 デスクワーク)

主訴
右頸部に鋭い痛みがあり、後方への振り向き動作に強い制限。長時間のデスクワークにより慢性的な肩頸部の筋緊張を自覚していた。
初期評価
- 頸椎回旋動作において右回旋で著明な可動域制限
- 胸鎖乳突筋・斜角筋・僧帽筋上部線維に強い過緊張
- 肩甲骨内転・下制筋群の筋活動低下
- 頸椎前弯の減少(ストレートネック傾向)を認める
施術経過
- 1回目:頸部から肩甲帯の筋膜リリースと関節モビライゼーションを実施。施術直後に可動域改善と疼痛軽減を確認。
- 2回目:頸椎回旋動作は左右ともにスムーズとなり、疼痛はVAS(Visual Analogue Scale)で10→3に減少。肩甲骨周囲筋の機能改善も進む。
- 4回目:疼痛は消失し、頸椎アライメントが安定。長時間のデスクワークでも症状の再現なし。
まとめ
患者様の所感:
「施術ごとに動かしやすくなり、今では首の痛みを感じなくなりました。仕事中も集中できるようになって助かっています。」
今後の方針:
再発予防として、頸椎・胸椎の可動性維持のためのセルフストレッチ指導、姿勢保持筋(頸深層屈筋群・菱形筋)のエクササイズを提案。月1回のメンテナンス施術を推奨。