不眠症の改善で来院 (40代 女性 事務職)

■ 主訴

  • 来院目的:寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚めてしまう。朝もスッキリ起きられない。
  • 既往歴:特になし。病院での睡眠薬処方歴あり。現在は薬を使わずに改善したい意向。

■ 問診・検査

  • 慢性的な入眠困難・中途覚醒
  • 首肩のこり、腰の重だるさ、冷え、浅い呼吸、ストレス過多
  • 糖質過多の食生活
  • 姿勢評価:猫背傾向、巻き肩、骨盤の後傾
  • 可動域検査:頸部・肩甲骨周囲に可動域制限あり
  • 自律神経評価:交感神経優位の兆候(脈が速め、筋肉の緊張)

■ 施術方針

  • 自律神経のバランスを整える、背骨(特に胸椎〜腰椎)や骨盤の調整を中心に実施。
  • 呼吸を深めるための肋骨の可動性改善、横隔膜リリース
  • 首肩周囲の筋緊張を緩める手技療法
  • 簡単なセルフケアと食事療法

■ 施術内容(初回〜5回目)

  • 1回目:全身の筋緊張を緩める調整。骨盤・仙骨の調整。
  • 2回目:首肩の可動域改善、背骨のアライメント調整を重点的に。呼吸が深くなった感覚が出てきた。
  • 3回目:寝つきが早くなったとの報告。中途覚醒の回数も少し減る。
  • 4回目:不眠の自覚症状が軽減。「日によっては朝まで眠れるようになった」
  • 5回目:再評価の結果、姿勢改善・呼吸の深さ・自律神経指標に良好な変化あり。今後は月1のメンテナンス施術へ移行。

骨盤・背骨の調整(AKA療法、筋膜リリース)頭蓋仙骨療法(クラニオセイクラル)呼吸筋リリース(横隔膜・肋間筋)自律神経調整法(軽い頭部タッチ)

■ 考察

不眠症は、姿勢の乱れ・筋緊張・呼吸の浅さ・ストレスと低血糖状態による自律神経の乱れが主な要因と考えられた。整体による構造的アプローチに加え、生活習慣の見直しも必要でした。