四十肩(しじゅうかた)・五十肩(ごじゅうかた)は、一般的に40〜50歳前後の人々に現れる肩の痛みや運動制限を指す用語で、肩関節周囲炎と言われています。

肩の周囲の組織の炎症や変性、肩関節周囲の筋肉や腱の衰えが原因とされています。

痛みは突然現れ、特に肩を動かしたり寝ている間に悪化することがあります。症状は数週間から数か月続くことがありますが、自然に改善する場合もあります。

症状)

  1. 肩の痛み: 肩の周囲や上腕部に痛みを感じることがあります。この痛みはしばしば鈍痛や強い痛みとして現れ、特に肩を動かしたり負荷をかけたりすると悪化することがあります。
  2. 運動制限: 肩の可動域が制限されることがあります。肩を上げたり後ろに引いたりする動作が難しくなることがあります。また、肩関節周囲の筋肉や腱の衰えにより、力強い動作や物を持ち上げることも制限される場合があります。
  3. 睡眠障害: 痛みは寝ている間に悪化することがあります。特に横になると肩に体重がかかり、痛みを引き起こすことがあります。このため、寝返りを打つことや寝姿勢を変えることが難しくなる場合があります。
  4. 日常生活への影響: 肩の痛みや運動制限によって、日常生活に影響を及ぼすことがあります。肩を使う日常の動作や仕事に支障をきたすことがあり、日常生活の質が低下することがあります。

一般的な治療法としては、

  • 自己管理と安静: 肩の動きや負荷を制限し、肩を安静に保つことが重要です。
  • 痛みと炎症の軽減: 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や痛み止めの薬を使用して、痛みや炎症を軽減します。
  • 物理療法: 温湿布や温熱療法、電気刺激療法などの物理療法が行われ、症状の緩和に役立ちます。
  • 理学療法: 筋力トレーニングやストレッチ、姿勢の調整などを含む理学療法が行われ、肩の機能を改善します。
  • 注射療法: ステロイド注射や関節内注射が、炎症の軽減や痛みの緩和に使用されることがあります。

とくに症状が長引いていたり、再発が繰り返される場合、肩周囲の問題だけでなく、「頚椎」、「脊柱」、「骨盤」、「内臓問題」などが肩周囲に影響を与えている可能性は高く、またこのような状況は非常に多いです。

当院では症状や個別の状態に合わせて、これらの治療法を組み合わせることで、効果的な四十肩・五十肩の改善を目指しております。