メ二エールの改善で来院 (30代 女性 事務職)

主訴

数年前から常時めまいが起きるようになった。特に気圧の変化に敏感でめまいや耳鳴りが起きる。ひどいめまいが起きると、起きていることも困難で寝込んでしまうことがある。

耳鼻科で「メニエール病」の診断。めまい専門医で診療を受け、ある程度めまいの頻度や軽減はある。

検査・初見

頚椎〜胸椎にかけての可動域制限あり。脊椎の生理的湾曲の減少。胸鎖乳突筋・後頭下筋群の緊張が顕著。腰椎(L5)の可動性減少。下肢のバランス不良。

自律神経の乱れを訴え、不眠・肩こり・冷え性もある。


施術と経過

初回〜5回目:下肢のバランス調整。骨盤と腰椎(L5)の調整。頸部の筋緊張の緩和と自律神経系のバランス調整。頚椎・胸椎のモビリゼーション。後頭下筋群・後頭骨リリース。自律神経調整を目的とした頭蓋調整。

  • 1回目施術後:肩こりの軽減を実感。
  • 3回目施術後:耳鳴りの頻度が減少。
  • 5回目施術後:発作の頻度が月1回に減少し、軽度化。

まとめ(考察)

めまいは足首や骨盤からくる身体のバランスも重要です。それと頚部や頭蓋の構造的歪みが、内耳周辺の血流やリンパ循環、自律神経機能に影響を与えていた可能性がある。整体による筋緊張の緩和と構造的バランス調整によって、内耳環境が改善され、メニエール症状が軽減したと考えられる。