産後の腰痛で来院 (30代 女性)

患者プロフィール
- 年齢:35歳
- 性別:女性
- 職業:主婦(産休中)
- 出産時期:出産から3か月経過
- 主訴:産後から腰の痛みが慢性的に続いており、特に朝起きた時と授乳中に痛みが強くなる
初診時の状態
- 出産前は腰痛の経験なし
- 妊娠後期に骨盤周囲の不安定感を感じていた
- 現在、抱っこ・授乳時の前傾姿勢で痛みが悪化
- 睡眠中の寝返りでも違和感あり
- 姿勢検査で前傾・猫背姿勢、骨盤の後傾が顕著
- 骨盤の左右の高さに差異あり(右側が下がっている)
- 可動域検査:腰椎~仙腸関節の可動性低下
- 触診:腰方形筋、仙腸関節周囲の筋緊張、圧痛あり
施術
- 骨盤・腰椎のアライメント調整
- 仙腸関節の可動性回復
- 筋緊張の緩和(特に腰部、臀部、太もも後面)
- 姿勢改善指導とセルフケア(育児時の体勢指導含む)
施術内容(週1回 × 6回)
【1回目】
- 問診・検査の後、骨盤調整(仙腸関節のモビリゼーション)
- 腰椎の矯正(アクティベーター使用)
- 腰部・臀部の筋リリース(軽め)
- 日常生活での抱っこの姿勢指導
【2〜3回目】
- 骨盤の安定性向上を目的に矯正継続
- 腰部深層筋への筋膜リリース追加
- 軽い骨盤周囲のエクササイズ
【4〜5回目】
- 仙腸関節の可動域改善が見られる
- 痛みの頻度が半減
- 姿勢指導の効果が現れ、日常での腰の負担が軽減
【6回目】
- 痛みはほぼ消失、朝のこわばりも改善
- 最終調整+メンテナンス指導へ移行
- 今後は月1回のメンテナンス施術を提案
結果
- 約6週間の施術で腰痛はほぼ解消
- 姿勢も改善し、育児中の負担軽減を実感
- 産後特有の骨盤のゆがみにアプローチしたことで、再発予防にもつながった
まとめ(考察)
「産後の骨盤は非常に不安定になりやすく、日常の動作が腰への大きな負担になります。早期に施術を受け、正しい姿勢とケアを行うことで、育児をもっと楽に、快適に過ごせます。」